叔母は明日、退院となった。手術はしないということに決まった。最終的には本人の意向を尊重したということになる。叔母は「もう切ったり貼ったりするのはいやだ。もう十分してきた。」と言う。食べ物も消化のよい物に制限されるがそれでいい、と言う。

叔母は腸閉塞を起こしていた。ステント留置の処置をしてもらって元気になった。でも、ステントはあくまで応急処置であって、いつまでもってくれるのか分からない。本来だったら再び腸が詰まらないように手術をするべきところだ。

全身麻酔の手術をするには、高齢で体力の弱っている叔母にはかなりのリスクになる。たとえ手術がうまくいったとしても命に限りがある。元気でおれる時間が限られている。

叔母は今は「痛いところもかゆいところもない。早く施設に戻ってデイサービスに行きたい。ここは何もすることがなくて退屈だ。」ととても元気だ。愚痴をこぼすこともなくその気力には敬服するばかりだ。

手術をするかどうかの判断は病院の内科と外科の先生もとても難しいと言われた。私たちも相当迷った。手術はしないということに決まって、これから叔母が残りの生をなるだけ苦痛を感じることなく過ごせるように祈るしかない。