4月17日(火) 晴れ
朝食を済ませて7時35分にタクシーに乗り込む。JR駅には20分程で着いた。
戸締りと火の元、コンセント等、何度も確認したはずなのに、JR駅に着いてから
コーヒーメーカーのスイッチが切ってあったかかどうかが気になりだした。ポットは洗ったがスイッチを確認しなかった。
最後に飲んだ夫が「切ったような気がする。いつも飲む時は切るようにしている。」というので心配しないことにした。もし点いていたとしても保温なので発火することはないだろう、ということにした。
8時08分発、徳島行き高速バス、吉野川エクスプレス、2-A、B席。いつもこの席。順調に走り、予定の11時17分より大分早く着いた。時間があるのでお腹がすいたからと夫がおにぎりでもとコンビニを探したが見つからなかったと言って帰ってきた。見回してみるとそういえば周りにはコンビニはなさそうだ。
徳島バス、11時半発、覚円線、井戸寺に向かう。12時前、井戸寺口、着。キョロキョロとしていたら乗ってきたバスの運転手さんが、指さしてくれた。
そちらの方に向かっていくとすぐに井戸寺はあったが、正面ではなさそうだ。
まず、本堂と大師堂にご挨拶。これから無事回れますようにとお祈りする。

さあ、コンビニでおにぎりでも買って次の札所18番恩山寺にと向かったが、コンビニの前で食べるところがなさそうなので、またお寺に戻ってそこでいただくことにした。
男性が絵を描いていたがベンチはそこしかなかったので、横に座らせてもらった。恩山寺のふもとの民宿ちばをはじめ後々この男性とはよくいっしょになった。
食べていると白人のカップルがお遍路の格好をして入ってきたので、話しかけてみた。カナダのBCから来ていて,このお遍路のために日本に来て、まだ日本に10日くらいだと言っていた。日本語は[こんにちは」くらいしかわからないそうだが、それにしてもすごい。焼山寺の桜がとてもきれいだったと言っていた。”It’s so beautiful,so peaceful.”と日本の春を満喫しているようだった。
長居はできない。これから民宿ちばに5時頃、少なくても6時までに着きたい。約16,5キロある。12じ35分、井戸寺出発、さあ、これから歩き遍路のはじまりだ。徳島市内を通る道ではなく、地蔵院を通って行く道を選んだ。
早速、道に迷う。夫が地図も見ずに勝手にどんどん歩いて行く。道しるべが見つからない。居合わせた男性に道を訊く。どうやら歩きではなく、自動車の道を教えてくれているようだ。遠回りでも歩きの道を通って行きたい。言うとおりに行かなくてすみません。後ろの方でその男性が「自分で苦労しながら行ったらええわ。」と言っているのが聞こえた。
次に二人連れの女性に訊いたが、「え~!あの小松島の?今から歩いて?」とびっくり顔だった。まもなく上鮎食橋。ここまでくれば後は地図で行けそうだ。
上鮎食橋を渡って、住宅街を歩いて行くとまもなく地蔵院に着いた。道端にある田んぼのお花がきれいだった。

ちょうど歩きはじめて1時間なのでここで休憩していくことにする。暑くなって汗ばんでいるので1枚脱ぐ。トイレもお借りした。すぐ横に池のある落ち着いたきれいなところだった。

さあ、これから地蔵越遍路橋を渡って地蔵越だ。これからが長い。
登り始めたところで上から女性のグループがハイキングかなにかのようで、降りてきた。夫は離れたところにいたので、「お一人で?」と声をかけてくれた。
竹の手作りのししおどしが行く道々に置いてあって、沢の水を受けて、トーントーンと鳴り響いていてとてもいい感じだった。その心遣いが励ましてくれているようでうれしい。

道路につきあたったところをしばらく歩いていると、車のそばにいた男性が、「これ、さっきの人にも同じようにしたのですが、、」とお札を出して渡してくれようとする。「え~!!」どうしよう。これってお接待?これって断ったらいけないというし、そのままいただいてしまった。さっきの人というのは私の夫、つまり、夫婦で2度いただいたことになる。驚きと申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちと、ないまざってしばらくそのお札を見ながら夫と呆然としていた。2枚ずつ、計4枚、、、。
気を取り直してまた歩き始めたが、しばらくは、そのことが頭から離れなかった。
初日に、そんなお接待を受けたのは、これからがんばっていきなさいということなのか、ありがたい、と不思議な感覚がした。その後、夫は大事に大事にお守のようにして家まで持って帰って、今は仏壇に供えてある。私?ちゃっかりとお財布にしまいありがたく使わせていただいた。見も知らない、その男性、しっかり覚えています。ありがとうございました。
写真を撮ろうとカメラを出したら、メモリカードが入ってなかった。バッテリーに充電し、今度は充電器も持ってきたのに。パソコンに挿したまま忘れてきたのだ。買うことにしたが、結局、携帯のカメラを使ったのでほとんどカメラは使わなかった。
川の土手に来て少し休むことにした。菜の花がきれいで桜も咲いていた。

小松島に入った。国道沿いの電柱のようなところに座りこんだ。普段だったらできないだろうなと思いながら。疲れているので背に腹は変えられない。
しばらくいくとちゃんとした遍路小屋があったが、素通りした。残念だった。

国道沿いの洋菓子屋さんの若い店員さんが後ろから追いかけてきて「どうぞ」と夫と私に洋菓子を2個ずつ渡してくださった。うれしかった。

結局民宿ちばに着いたのは6時を過ぎていた。陽はすでに沈んでいた。
でもとにかく着けてよかった。
先に食事をいただいて、後からお風呂にすることにした。
上の食堂にはもうほとんどの人は食事を終えておられた。
私たちの隣には見たことのあるような人だと思ったら、井戸寺で絵を描いていた人だった。徳島の街を通ってきたそうだ。
今日は初日なのによく歩いた。のども渇いていたのでビールをいただくことにした。
「あ~うまい!のどにしみる~」今までで一番おいしいビールだったような気がする。
食事もおいしかった。

この後お風呂をいただき洗濯をして、乾燥機をかけて、ミクシでつぶやいて寝た。
ながーい1日でした。約16.6キロ、30955歩、歩きました。
宿泊客は男性3人くらいと夫婦一組に私たち。民宿をしている人は若い方だが、テキパキとしていて感じのいい人だった。明日の行程など、相談にのってくれて親切だった。

