3月4日 (日)
5時10分、起床。隣の部屋で携帯の目覚ましだろうか「予定の時間です。」とか言っている。実は私は夜、寝ぼけて、起きようとして電気を点けてしまった。夫に「まだ1時半でしょうが。なにしよるん?」と怒られてしまった。
6時からお勤め。白衣を着て、数珠とお経本を持って、2階にある本堂に行く。Mさんはちゃんとお線香とろうそくに火をつけ、納め札をいれ、いつもの参拝と同じようにされたいた。
後のご住職さまのお話がすばらしかった。「帰依仏、帰依法、帰依僧」の「僧」について。
僧は生きとし生けるものすべてをさす。自分を大切にすることが相手を大切にすることにつながる。というようお話だったように思う。とても分かりやすくお話してくださった。
部屋に帰ると暖かい食事が部屋にもってきてあった。
8時に宿坊、出発。少し雨が降っているのでカッパを着る。
すぐに本堂でお参りをするのでまた脱ぐことになる。
小雨の中をお掃除している人がある。納経所では別の人がおられる。
何か全体にすがすがしい感じのするお寺だった。

8時半、焼山寺、出発。さあ長距離の下山が始まる。カッパを着て降りていると、向こうからMさんたちが降りてこられた。どうやら私たちは降り口を間違えていたらしい。そこからいっしょに降りていく。
すぐに杖杉庵に着く。大きな空海さんがいらっしゃる。ご挨拶だけしてさっと通りすぎることにする。第13番札所、大日寺の宿坊に5時までに着きたい。Mさんたちは別のルートでバスで来たので昨日のうちにもうお参りをすまされたらしい。足の弱いHさんに合わせていると言われていた。Mさん自身も今年が体調があまりよくないと言われていた。昨年は歩き遍路始めてのHさんが雪の焼山寺越えが雪で大変だったらしい。
梅ノ木がいっぱい植えてある。毎年この時期にお遍路をされているMさんによれば、いつもは梅が咲いているけど、去年、今年は、寒さで遅いらしい。
10時、鍋岩着。直売所やら休憩所やらある。お店の横の長いすを借りて休憩させてもらうことにする。Mさんたちはここからバスで行かれるらしい。バスの時間まで大分あると困っていたらお店の人が徳島バスが出ているところまで送ってくれることになったらしい。本当にこのあたりの人は親切だ。20分ほど、休憩。雨が結構降ってきた。
Mさんたちと分かれて歩き出していたら家から奥さんが走ってきて、「これ。雨の中を歩いているから。」と透明袋に入った干し芋をくださった。これがお接待なのかと感激してありがたくいただく。こころから嬉しかった。

夫が膝を痛めていたので、山道ではなく遠回りになるが舗装してある道を行くことにした。しかし、どうやら道を間違えて、人の家に突き当たってしまった。そういえば親切にも道しるべに「ここは遍路路ではない。」と書いてあったのに無視をしてしまったのがよくなかった。
うろうろしていると、人の気配を感じてか、家の中から手ぬぐいで鉢巻をしたおじいさんが出てこられた。地図を出して道を訊く。やっぱり山道を歩かざるを得ないようだ。引き返して山道を登って行く。夫の膝も何とか耐えてくれている。
舗装してある道に出てやれやれと思ったらちょうどいい具合に庵があるではないか。
ここで昼食をとることにした。丁度12時。
軒があって雨にあたらず座って食べれるのは本当にありがたい。
焼山寺で分けていただいたパンと途中いただいた干し芋を食べる。
パンも干し芋もとてもおいしかった。
道をはさんで前に六部地蔵さんがいらっしゃる。

さあ元気を出して出発。霧のような雨が顔にあたって冷たい。
道の脇はずっと梅ノ木だ。咲いていたら随分きれいだだろうと思いながら通りすぎる。川沿いの道を歩いていく。鮎食川だ。”あくいがわ”と読むらしい。川と岩の感じがとてもよい。座って休憩していたら、下から例の自転車お遍路の二人だ。

道の下にトイレがあったので貸していただく。
橋をわたる。しばらくいくと休憩所がある。とてもきれいなトイレもある。
中学校の校庭の一角にあり、中学の生徒さんが掃除をしてくれているということだ。今日は日曜日なので生徒さんの姿はなく静かだ。
行者野橋で休憩。4時20分。大日寺さんに電話を入れる。1時間以上はかかりそうだ。歩き始めても気持ちばかりが先にたって歩みがのろい。疲れた。足が進まない。気力で足を前に出す。
やっと大日寺宿坊に着く。大日寺は川沿いにある。5時半。かっぱ、手袋、びしょびしょだ。先に着いている人のカッパが玄関脇のハンガーにかかっている。出迎えてくれた宿坊の人がハンガーにかけるのを手伝ってくださる。玄関を上がろうとしてももう足が思うように動かない。自分の足みたいでない。
食事が6時からなのでお風呂は食事の後に入らせていただくことにする。
部屋は玄関から割りと近い1階でトイレにも近い。服を掛けれるものがありハンガーもたくさんある。少々雨で湿気ているので服などを掛けれて乾かせられるのはありがたい。部屋にはテレビ、エアコンもあり小テーブルもある。部屋に入るとほっとする。
6時半に食堂に行く。大きな食堂。Mさんたちと同じテーブルに付く。宿泊客は私たち以外に中高年のご夫婦、女性5人グループ。ご夫婦以外は多分焼山寺でいっしょだった方たちだ。全部朱塗りの器。お刺身もある。とてもおいしくいただいて完食。
食事が終わってお風呂をいただいたが少しぬるかったのが残念。熱いお湯を足せばいいのだが遠慮した。でも一人でゆっくり入れて幸せ。疲れた体にありがたい。
9時頃には就寝。







