3月5日 (月) 小雨 のち くもり
朝6時にお勤めがあるので、5時過ぎには起きる。
身支度をして、朝食後にはすぐ出発できるようにしておく。
部屋に干していた濡れた手袋などが乾いていてうれしい。
今日はお昼頃までに、できたら井戸寺まで回って、家に帰る予定だ。
もう2~3日延長することもできるが、洗濯もしていないし、やはり一旦家に帰ることにした。
お勤めの法話がすごかった。感動した。
「やれる。これでいく。行ける!」と信じて、前に進んでいく。
今の御住職さまが70歳になった時に莫大な借金も返せるそうだ。
そして今アメリカの妹さんご夫婦さんのところで勉学に励んでおられる優秀な最愛の息子さんがいずれ後を継がれる。とても美しい人だ。
「悩み、苦しみは全部ここに置いていって幸せになてください。」ということばにご苦労をされてきた御住職さまだけに説得力があった。ここにおいてという時お大師さまの方をさされた。
朝食。暖かいご飯。たくさんあったがこれもおいしく完食。
食後、ご住職さんが食堂に来てくださった。
Mさんは毎年来られるので親しくなられている。
お話のお礼を言ったらハグをしてくださった。
宿坊を後にしてお寺にお参り。少し雨が降っているような感じなので念のためカッパを着る。
お寺はすぐ隣。外国人の中年のご夫婦がお参りされて休んでおられた。目が合うとにこっと会釈をして、カッパをきていた私たちに「アメ、フッテナイヨ。」と声をかけてくれた。とてもフレンドリーだ。
後で納経所の人に聞いたのだが、オランダから来ていて、今回3回目。以前学生を連れてきていたそうだ。大学の先生らしい。
次の札所に向かおうとしていたらMさんたちがバス停で待っておられるところだった。私たちはどうやら逆の方向に向かっていたらしくここでもまた助けられた。
次は14番常楽寺だ。のどかな田園風景の中を進む。雨はほんの少しの霧雨。
自転車遍路の人が追い抜いていく。「雨ばっかりですね~。」と言いながら。
一の宮橋を渡る。小さな池があって鴨が3~4羽いた。まもなく常楽寺。地面が木の化石のような特徴があるお寺だ。
15番、国分寺。
道路沿いに行く。16番、観音寺。
小さな町に出て線路を渡り住宅街を行く。マルヨシがある。小さなスーパーもある。
買い物に来ていた同年輩の女性の人が声をかけてくれる。
去年、バスでお遍路をしたそうだ。
17番、井戸寺。
お参りをすませて山門を出たところで、私たちのような年代のご夫婦の歩き遍路の方に声をかけた。前のお寺でお二人で般若心経をあげられていた。千葉からきたそうだ。これから電車なども使いながら「通し」でいかれるそうだ。
来た道を引き返して府中駅へと向かう。お昼は徳島駅でとることにする。
府中駅から11分で徳島駅に着く。
駅ビルのファミレスで遅い昼食にする。バスの時間まで2時間ある。
お遍路さんには200円のドリンクバーがサービスになるというカードをもらってうれしかった。甘い飲み物をいっぱいおかわりした。抹茶ラテ、カラメル何とか、カプチーノなど。
高速バスに乗って松山へ。15時40分発。少し遅れて18時55分着。
駅でおにぎりを買って、タクシーで家に向かう。
これで1回目、5泊6日のお遍路を終え、無事に家に着きました。
ふ~、疲れた~。
この後2~3日はぼーっとして、その後じわじわ~と疲れが出てきたのであった。
そうそう、おまけがひとつ、体重が1キロ、増えていた。普通、みんなお遍路に出ると痩せるそうなのだが。しっかり食べたからね、しかたないか。その後もしっかり食べるくせがついてさらに1キロ増えてしまった。